業種別で見るファクタリング

銀行融資、募集株式や社債の発行、資産売却、役員からの借入…。
ビジネスを行う上で一度は必要になるであろう「資金調達」ですが、業種によってはファクタリングがマッチする可能性があります。
ファクタリングでの資金調達が有効なシーンやその業種についてまとめましたので、ご自身が運営されている業種の詳細記事を是非チェックしてみてください。

建設業

建設業のビジネス

建設業では、下請先にまとまった金額を支払うのが慣例ですが、元請企業が工事代金を受け取れるのは、工事の完成時が一般的です。
したがって工事完了までに多額の「手出し」が必要となる上、車両・機器といった設備投資から建築資材を揃える費用も支出せねばなりません。
工事が完了すれば数億円の支払いがあることも珍しくない建設業界にとって、1件の工事受注がもたらす利益は莫大なものです。
債権を上手に活用し、スピーディーに資金調達をしましょう。

医療・介護

高齢女性と話す介護士

診療報酬は「レセプト請求」という特殊な方法にて請求を行います。
医療機関は国民健康保険団体連合会や社会保険診療報酬支払基金等へ請求し、団体側は保険者(国民健康保険、協会けんぽ等)へ請求します。
そのため、診療報酬又は介護報酬は支払われるまでに2~3か月程要し、以後当該期間分がずれ込む形での入金サイクルとなる点に注意が必要です。
特に新規開業者の場合、初月の診療報酬が支払われるまでに3か月弱診療報酬が入金されない上に、患者さんも少ない状況であるかと思われますので、開業から6か月程の維持費用を予め用意しておく方が望ましいでしょう。
万が一、運営資金が底をついてしまった場合のセーフティネットとして、ファクタリングでの資金調達(診療報酬の早期支払い)が重宝されています。

運送業

荷物を運ぶドライバー

運送業は人員・重機・車両等を主な資本としています。
大型トラックから中型トラック(4~8トン)、小型トラック(2~4トン)といった輸送に利用するトラックの種類も様々で、多くの運送会社はシーンに応じて使い分けねばなりません。
つまり、運送業では輸送物の需要に応じて小型トラックが必要であったり大型トラックが必要であったりと、場面に応じて車両の入れ替えが必要となります。
車両が無ければ運送を行う手段が無いため、事業の要とも言えるトラックの設備投資は避けられない問題です。
「トラックを増やしたいが前期が赤字のため融資が受けられない」といったシーンであれば是非ファクタリングを活用してみてはいかがでしょうか。

アパレル業

机に並んだ洋服や装飾品

ファッション雑誌の発刊数が減少を続ける一方で、インターネットの普及により、現在ではトレンドや流行りのスタイルがSNSやブログで常にチェックできるようになりました。
ユニクロを始めとした「ファストブランド」がこぞって売上を伸ばしており、インターネット通販でもこれら流行りのファストファッションは売れ筋商品です。
安価に誰でも簡単にオシャレを楽しむ事が出来る時代となった一方で、事業者側はその分仕入れや在庫管理、卸値の推移等、今まで以上にしっかりと管理をしなければならなくなっています。
薄利多売が基本のファストブランドは特にその傾向が強く、売れる商品はどんどん仕入れ、流行期間中に安価で売り抜かねばなりません。
「仕入資金が無いとき」に、ファクタリングは積極的に利用されています。

貿易業

港に停泊する大型コンテナ

輸出入を主な業とする所謂「貿易業」では、為替による利益減少・運送トラブル・債務不履行リスクなど、数多くの問題を抱えています。
ファクタリングは資金調達として用いられるのが一般的ですが、こと貿易業に関して言えば「リスクヘッジ」としての活用がメインです。
国際ファクタリングと呼ばれるサービスでは、輸出先に債務不履行があった場合は当該代金を100%保証(ただし、あらかじめ設定した保証の範囲内)してくれます。
もちろん、輸入時に代金を決済する際は従来の買取ファクタリングを利用するなど、幅広いシーンでの活用が見込めます。

飲食業

カフェで働くスタッフ達

クレジットカード決済が多い「飲食業」は、ファクタリングによる資金繰りが有効です。
新規開業は、銀行や消費者金融(ノンバンク)から融資が受け辛く、初月のクレジットカード決済分の入金が2~3か月後にずれ込んでしまいます。
従来、クレジットカード売上は第三者に譲渡することができませんでしたが、民法改正によって利用可能となりました(債権譲渡禁止特約の廃止)。
繁華街の中でも、新橋・赤坂・京橋などはビジネスパーソンが多いためか、クレジットカードやキャッシュレス決済の割合が多い傾向にあります。
軌道に乗るまでのつなぎ資金として、ファクタリングによる財務改善を視野に入れてみてください。

IT業

ITビジネスのイメージ

IT業は、大規模な初期投資を必要とせず、開業しやすい業種と言えます。
しかしながら、サービスの開発資金や従業員への報酬の支払いなど経営には柔軟性のある資金調達が必要不可欠です。
ファクタリングは、最短即日で手続きが完了するうえに赤字経営でも利用できるケースもあり、貸し倒れのリスクが低いといったメリットがあるのでIT業の資金調達と相性が良いと考えます。

小売業

商品を選ぶ消費者

小売業は店頭販売がメインであるため、売掛金を持つことが比較的少ない業種です。
しかし、昨今のキャッシュレス化の動きにより、クレジットカード売上やキャッシュレス決済での支払いが非常に増えています。
法改正によってクレジット債権も自由に譲渡できるようになり、資金調達方法に「ファクタリングによる早期現金化」という新しい選択肢が生まれました。
リンク先の記事では、小売業とファクタリングの相性について解説していきます。

農業

採れたての野菜を持つ女性

人々が生活していく上で欠かせない「農業」ですが、収益が安定しないため、融資を受けづらいという特徴があります。
天候不良や災害で収穫が左右されるため、急に資金調達が必要になるケースも珍しくありません。
「ファクタリング会社が近くない」という理由から経営されがちであったファクタリングですが、近年ではオンラインで完結するサービスも登場しているため徐々に需要が拡大しています。
農業を営む上で起こりがちな問題点、ファクタリングを導入するメリット、マッチする理由等を解説していきます。

上手に使い分ける事が大事

冒頭でもお伝えしましたが、資金調達の手段は様々であり、一概に「ファクタリングが良い」というワケではありません。
会社の状況に応じて都度選択し、状況に応じて上手く使い分ける事が安定的な会社経営に繋がります。
また、買取可能な債権・ファクタリング方法・得意業種等は、ファクタリング会社によって大きく異なります。
ご利用の際は、ファクタリング会社の特長もしっかりと見極めるようにしましょう。

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